勝興駅 龍騰断橋

2019年11月 龍騰断橋(台湾苗栗県三義郷龍騰村)

台北から台南や高雄に向かう西海岸の鉄道は竹南から彰化までの間、二つの線に分かれていた。西側を走るのが海線、東側を走るのは山線と呼ばれていた。その山線にあったのが勝興駅だ。勝興駅は台湾で最も標高の高いところ(402m)にある駅として知られていた。1998年に山線が改線され廃止になり、現在は観光施設として使われている。舊(旧)山線そのものも観光施設となり、自行車(自分でこぐ自転車式のトロッコ列車)が走っている。

舊山線を走る自行車。乗りたかったが、人気があって、私が着いた時にはその時間の便は売り切れだった。平日でそれだから、土日はとてもチケットはとれそうにない。自行車そのものが約80分のコースになっているので、それを組み込んだ観光をするとなると、一日完全につぶれそうだ。
(「舊」という漢字は「旧」の正字)

  
勝興駅の駅舎。観光施設として保存され、使われていた。

 
開業当時の時刻表と改札口も保存されていた。


最も標高が高い駅だったことを示す記念碑。

 
線路には自由に立ち入ることができる。もちろん、犬も立ち入り自由。この線路の上を自行車が走る。

 
日本統治時代に建てられた駅長の宿舎。


駅前の細い山道沿いに老街が残っていた。このお店は相当前からの老舗らしい。百年老店の看板が出ていた。

 
勝興駅から数キロのところにある魚藤坪鉄橋。この上を観光用の自行車が走っている。乗ってみたかったが、ここは怖いかも。
魚藤坪鉄橋は龍騰斷橋が地震で壊れた後の1938年に造られた。1998年の廃線以降は鉄道は走っていない。

 
鉄橋を渡ると龍騰斷橋に向かうための自行車用の駅があった。

    
龍騰斷橋。
1908年に造られた煉瓦製のアーチ橋だ。この上を鉄道が走っていた。1935年に大きな地震があり、崩壊した。鉄道の遺構として現在は観光客に公開されている。

 

  
橋桁の残骸には木の根がまとわりついていた。

2019年11月。 臺灣苗栗縣三義鄉

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