1984年中国の旅(16)桂林

 
8月14日
 Sくんと別れ、一人になった。前日まで多かった日本人が突然、みんな姿を消した。貸し自転車で七星公園へ。七星岩という鍾乳洞と動物園へ。それぞれ二重に入場料が要る。七星岩はガイドつきで(といっても理解不能だが)進行にあわせて岩にライトがつく。その他の場所は真っ暗で照明効果抜群。節電のためだろうとは思うが、なかなか良かった。動物園での驚きは、さすが中国。あやめ池の動物園よりも小規模なのに、ちゃんとパンダがいた。(1984年)
 今はなき、近鉄のあやめ池遊園地には、その昔、動物園も併設されていた。そんな遊園地併設の動物園よりも小さいような動物園にもパンダがいたということ。この旅では、時間が余ると動物園に行ってパンダを見ていた。当時の日本には上野動物園にいただけで、来た当初はそれを見るのに行列ができた。その記憶があって、パンダを見るとすごく嬉しくなって、どの町でもパンダを見ていた。(2001年)
     
 本当に飛行機は速い。午前中、桂林の観光をして、午後には、もう広州。金はかかるが、楽で便利。桂林の空港は本当に景色が良い。離陸した後も、同じような山がしばらく眼下にある。
スチュワーデスのサービスの悪さには閉口した。パック入りのジュースとお土産のくしを配るのだが、平気で投げてよこすから、参ってしまう。空港の灰皿は全て肥後橋の徐園の宣伝入りだった。これには驚き、かつ、なつかしかった。(1984年)
 昔、徐園の1階がパチンコ屋になっていて、当時住んでいた西区の自宅から、京阪の淀屋橋まで自転車で通っていたころには、ちょくちょく寄っていた。この旅のほんの2、3年前のことなので、徐園の看板を見ると、すごく懐かしかった。
97年に再び桂林を訪れたときにも、まだ徐園の灰皿が使われていた。(2001年)

1984年中国の旅. Bookmark the 記事のURL.

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です