1984年中国の旅(7)西安

7月31日

 秦始皇帝陵、兵馬俑博物館、華清池、半坡博物館を周るバスツアーに乗る。この日は根性が足りず、ほとんど写真を撮らなかった。西安観光のハイライトコースだけに、日本人のツアー客は多いが、このバスには誰もいない。何度かツアー客に話しかけて、明日の乾陵行きのバスがあれば便乗させてもらおうとしたが、ツアー客は次の日のコースなど知らないらしく、全く無駄。(1984年)

 西安の主な観光地は郊外にあって、訪れるにはツアーに混じるのが効率的だった。日本人のツアーに便乗させてもらった他のバックパッカーの話を聞いて、自分も試みるが失敗。中国人中心の現地ツアーに参加する。(2001年)
 なぜか兵馬俑の写真は1枚も残っていない。撮影禁止だったのか、気力がなかったのか、今となっては不明。うちに今ある兵馬俑の写真は姫路の太陽公園のものだけ。それにしても、太陽公園の兵馬俑は良くできている。記憶にある兵馬俑博物館とそっくり。(2009年)
 西安の観光地はやたら入場料を取る。その際たるものが華清池。歩くたびに切符を切られる。観光コースとしては最高だったが、気分は最低だったので、疲れて風邪をひいてしまった。おまけに一緒になったカナダ人が中国の悪口ばかり言うので、完全に落ち込んでしまった。一人旅の辛いところ。(1984年)
 当時も今も変わらず、中国はよく悪口の対象にされる。自分もついつい言ってしまうこともあるのだが、他人が言うと妙に腹が立つ。特に西洋人に言われると「お前ら、分かりもせんのに、分かったようなこと言うなよ」という気持ちが前に出てしまう。向こうは、うんうんとうなずいてほしいと思っているので、その差は大きい。(2001年)

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