2020年4月。 奈良県大和郡山市稗田町。
環濠集落というのは村の周りに堀をめぐらせた集落のことだ。
稗田環濠集落のことは高校生の時に先生から聞いたことがあって、ずっと興味があった。街並み巡りを始めてから何度か訪れようとしたのだが、うまくたどり着けなかった。原因は非常に愚かなことだが、「稗田」と「額田」を勘違いするというところにあった。「稗田」も「額田」も飛鳥時代の有名人から来ていて、そのどちらの地名も郡山にある。稗田を探しているつもりで、何度か額田に行ってしまって、おろかにも間違いに気づかず環濠集落を探して歩き回った。おかしいと思えばよさそうなものだが、堀はもう埋め立てられてしまったのだと思い込んで、そこが稗田環濠集落の跡地と信じていた。
それが、最近になって高校時代の知人から稗田環濠集落に行ってきたという話を聞いて、やはり実在するのだと分かり訪ねてみた。今回も最初は額田に行ってしまったが、ようやく間違いに気づき、稗田に行き直した。行ってみて、まったく記憶にない光景だったので、今までの思い違いに気づいた。きれいに整備されていて、環濠集落が残っていた。
瓦をはさみこんだ土壁。
葺き替えられているが、大和棟の住宅。
なまこ壁の倉。
家の裏から堀に下りる石段。
2020年4月。 奈良県大和郡山市稗田町。
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#環濠集落 #稗田 #古い町並み