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2020年4月。 八木、札の辻。(奈良県橿原市北八木町)
橿原市の古い町並みと言えば今井町が有名だが、そのすぐ近くに八木の町並みがある。
大昔からの街道である横大路と下ツ道の交わるところが札の辻と呼ばれている。
すぐ近くに重要伝統的建造物群保存地区の今井町があるので、見過ごされがちだが、この札の辻周辺には古い町並みが残っている。
この横大路と下ツ道に沿って、伝統的な家屋が残っている。
越屋根、袖壁、虫籠窓、出格子などの関西の伝統的な家屋の特徴を持つものが多い。
右側の写真の建物の左端の屋根は、一見うだつのように見えるが、袖壁の部分だけ屋根が長くなっている形で、うだつではない。八木の町並みにはうだつも大和棟も見当たらない。
町名としては、南八木町、八木町、北八木町と、かなり広い範囲でこのような伝統的な家屋が残っている。
袖壁はたいていの家についている。
二階は低く(つし二階)虫籠窓が開いている。
懐かしい看板。私が子どものころまでは地元での買い物はすべて付けで、月末などに集金に来られていた。今と同じキャッシュレスの時代だった。そんな時代を反映して現金払いを求める看板が出ている。それだけみんな付けで買っていたということ。
このあたりも、あまりに身近すぎてゆっくり歩いたことはなかった。この日の散策でも同級生の家の前を通った。近くにありすぎて良さを見逃していた。
2020年4月。 奈良県橿原市八木町、北八木町、南八木町。
大和八木(2)Yagi, Kashihara, Nara | 民家街並み写真集 (masataka.ciao.jp)
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