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1992年3月。 奈良県橿原市今井町。(写真はクリックすると拡大表示されます)
北尊坊通り。左1992年、右2009年。
今井町にはたいていここから入る。近鉄八木西口から歩いてくるとだいたいここから入ることになる。
今井町は日本の町並み保存運動の原点であり、私にとっても町並み歩きの原点となった町だ。高校時代、民俗学者でもあった先生から今井町の話を聞いた。ちょうど今井町で町並み保存運動が盛んになり始めた時期だったのだろう。さっそく行ってみて、その町並みの素晴らしさのとりこになった。その時の体験が今も尾を引いていて町並み歩きを続けている。
1971年か72年に初めて訪れたが、当時は高校生で自分のカメラもなく、フィルムや現像代も高かったので、写真を撮るということは思いつかなかった。以降、何度となく訪れているが、ゆっくり写真を撮って歩いたのは1992年と2009年の2回だけだ。高校生の時に写真を撮っておいたら良かったと今でも悔やむ。
左の鍾馗さんは各地で見かける。右のひょっとこのお面は何だったのだろう。1992年。
1970年代に訪れた時はまだ整備がされていない自然な町並みで、雑多なお店や住宅が並んでいた。江戸時代や明治時代の建物に混じって、昭和初期のレトロな洋風建築があったりして面白かった。写真がないのが残念だ。
今井町に会社のある風邪薬おにみみの看板。1枚目は1992年。後の2枚は2009年。1992年のものには「みみづ配合」の文字がない。
富山の薬売りが有名だが、橿原市、高取町、宇陀市あたりにも小さな製薬会社がいくつもあり、置き薬の行商をしておられたそうだ。
奈良県橿原市今井町。1992年、2009年。